業績は良いのに経審の点数が低い・・・!?令和5,6年経営事項審査の点数についての解説
「去年より工事の売上は多いのに、点数が低いのは何故!?」
今年はそのような質問を多くの方々から伺いました。今回は、令和5・6年度の経営審査において何故点数が落ち込んでしまう会社が多かったのか解説していこうと思います。
点数低下の原因は、W点の改正!
弊社に代理申請をご依頼いただいているお客様のなかでも、今年の経営事項審査は前回と比べ10点以上も点数が低くなっている方を多くお見受けしました。
その原因は令和5年8月よりW点の配点が改正されたことにあります。
W点とは、社会性等を採点する項目であり、具体的に言うと営業年数や建設機械の所有台数、建退共等への加入の有無などなど、その企業の信頼性や地域への貢献度が加点項目となります。
令和5年8月より、そのW点にCCUS(建設業キャリアアップシステム)及びエコアクションの採点項目が追加され、その分ほかの採点項目の配点が低くなりました。
特にCCUSの配点は大きく、導入を出来ていない企業は仮に前回から内容の変更がなかったとしても点数は下がってしまいます。
ちなみに、CCUSとは技能者の就業履歴などを蓄積し活用するためのもので、導入するには技能者へのIDカード交付や、現場へのカードリーダー等設置が必要となります。
順位への影響は?
2024年2月末時点で登録率は36%程度と企業の多くがCCUSへの登録をしていない状態であり、そこから加点基準を満たすレベルで現場にしっかりと導入できている企業となると、ごく限られた企業のみとなるでしょう。
弊社でも数多くのお客様に経営事項審査の代理申請をご依頼いただいておりますが、そのほとんどのお客様が加点対象ではありませんでした。そのため、全体の平均として経審点数は下がっているものの、県内の順位に関しては昨年とほぼ変わらないというのが実際のところだと考えられます。
今後への影響は?
県内の順位はほぼ変わらないと前述しましたが、これはあくまでもW点の改正から日が浅い現在の話です。
CCUSには2段階の加点基準があり、「すべての公共工事」で運用した場合は13点、「すべての工事」で運用した場合は20点と、いずれも大きな加点が期待できるため、今後はその加点を狙ってシステムを導入する会社も増えてくることが予想されます。
そのため、システムの導入が難しい企業にとって、この改正は今後手痛いものになってくるかもしれません。